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7月に入り、ずっと雨が続きますね。こういう時は、室内トレーニングです。今回は、負荷付き3本ローラーである、エリートの「クイックモーション」の完全解剖ということで、インプレとともにお送りいたします。

 

◆◆◆エリート「クイックモーション」完全解剖◆◆◆

 ローラー台にバイクをセッティングした状態。見てもらうと分かる通り、バイク後輪部分のローラー2本が、前の1本よりも少し高い位置にあることで、バイクを水平に走らせることが出来る仕様となっている。

 (ちなみに、3本ローラーはこれで2台目で、初代3本ローラーは負荷なし、フローティング機構なしの、いわゆる普通の3本ローラーを約1年で、壊れるまで乗りつぶしました。回した距離にして4000~5000kmでの寿命でしたが、バイクを水平に走らせる仕様にはなっていませんでした。)

 ↑初代3本ローラー、これでペダリングの練習を約1年ずっとしていた。安いです。でも壊れるとサポートはありません。

 さて、エリートのクイックモーションです。この3本ローラーに関しての、詳細な記事が少ないため、特徴をつかんでいただけるように以下写真を多用して、紹介したいと思います。

ELITE(エリート) QUICK MOTION(クイックモーション) 3ボンローラー 330830001
 ↑商品写真、全体的にコントラストの高い仕上がり。

 
 まず、裏返した状態の写真です。見てもらうと分かる通り、3本のローラーの端に、ゴムのタイヤのようなものが付いています。これが、フローティング機構の重要な部分で、回すとローラーがバイクの動きに合わせて、前後に動きます

 バイクの慣性を吸収するとともに、振動を床に伝えにくい構造になっています。実際フローリングにそのまま置いて、回していますが、振動が共鳴することもなく、非常に静かです。ローラーの回る音もそこまでうるさくないとの所感。別途エリートが販売している、マットの上で使うとマンションなどでも普通に使えるレベルと思われます。



 さて、フローティング機構に関して、フロント部分のゴムはタイヤの形状をしていて、くるくる回ります。リアについているゴムは、くるくると回りませんが、遊びが設けられているため、バイクの動きに合わせて、動くようにできています。最大の動く幅は10cmぐらいです。

 このおかげで、従来の3本ローラーで難しかった、加速の際のダンシング(体重を前にかけたダンシング)が可能になっています。また、終始、バイクの動きに合わせてローラーが前後に動いてくれるので、従来の3本ローラーよりも圧倒的に安定して乗ることが出来ます。このおかげで、3本ローラーの実走感がより顕著に、使う筋肉も実走に寄せていけることが、実感できました。

 従来の3本ローラーですと、ダンシングをするのも、いわゆる休むダンシングがメインで、気持ち体重を後ろに残さないと、脱輪してしまっていたところが、クイックモーションは慣性を吸収してくれるので、その心配がありません。つまり、アタックを想定した、バイクを左右に振るような、激しいダンシングやペダリングを急に行っても、大丈夫ということです(全力で回す際は、負荷を最大にしておくこと前提)。もちろん3本ローラの外にはみ出ると、アウトですが、脱輪に関してもよく考えられています。以下の写真の通りです。


 上の写真の通り、ローラーの端は、かなりせり出した形状になっていることが分かります。これが実質的な脱輪防止機構で、これがあるので、ローラーの上でかなり攻めたアクションをとることが可能になります。また、クイックモーションのローラーを回す際に使われている、ゴム紐は一般的な3本ローラーと違い、左右2本つかうことで、ローラー自体の動きを制御しているようです。

 ↑2本のゴム紐
 そして、このゴム紐も、よく考えられていて、滑り止めのために、紐に溝が刻まれています。また、持った感じも非常に太く、まぁよっぽどの事でもしない限り、切れることはないんじゃないかと思われます。

 ↑溝が切られたゴム紐
 さて、ここまでで、フローティング機構と、主な仕様について、ざっくりと解説してきました。次にこのローラーの売りである、負荷装置についてインプレとともに解説したいと思います。


 負荷装置は、上の写真の通り、リアローラーの右側に設置されており、1~3を選ぶことが出来ます。この1~3の負荷に関しての所感ですが

◆負荷1:普通の負荷なし3本ローラーと同等のレベル。速度が出て、車体が安定するので、初心者は負荷1でペダリングの練習をすると良いと思う。

◆負荷2:時速20km台は平地と同じ程度の負荷の感覚。30km台になると、平地の0.8倍くらい、40km台になると、平地の0.5倍くらいの負荷の感覚。
 →実走の場合、風による抵抗は、速度に対し2乗かかってくるので、風の抵抗がないローラー上では速度が上がるほど、実走よりも楽になる。

◆負荷3:時速10~20km台でゆるやかな坂を登っているぐらいの負荷。または、4~5mくらいの向かい風を受けているような感覚。時速30km台でもゆるい坂を登っているぐらいの負荷。時速40km台でやっと平地巡行している時と同じぐらいの負荷。時速40kmで20分以上回し続けることは出来なかった。時速50kmはダンシングで一気に加速した際に瞬間的に到達する。精一杯もがいたが、時速60kmを出すことは出来なかった。エリートのパワーと速度の相関表を見てみると、時速60kmで、約700Wのパワーが必要なため、かなり回せる人でも、十分にパワートレーニングができることを確認。

 以上です。私はというと、負荷3(最大負荷)で練習しています。というのも、負荷のかかった状態でのペダリングの練習をしたいからです。(今までローラー上でできなかったので)

 例えば、緩やかな坂を、アウタートップギアで、ケイデンス40~50ぐらいで登るという練習方法があります(主に速筋を鍛えるため)が、それをローラー上で再現することが出来ます。実走の場合は、緩やかな連続的坂をノンストップで走ることは、地理的に難しい場合が多いからです。

 また、常に緩やかに登っているような負荷がかかるので、1時間の練習の中でも、途中垂れる場面があります。その際に、インナーローよりのギアで、時速13km~20kmぐらいで回すのですが、この速度域での3本ローラー上でのペダリング練習は、非常にバランス感覚が磨かれます。

 言わずもがなですが、3本ローラーは低速で回すほうが、車体が安定しにくく難しいです。負荷なしの場合は、低速にしても、せいぜい20kmくらいまでしか落とせなかったと思いますが、負荷装置のおかげで、時速10km台のペダリング練習が出来ます。これが思ったよりも、維持するのに神経を使います。

 当方、既に3本ローラー上で、飲み食い、手放しのまま10分以上漕ぎ続けることができますが、負荷をかけた状態では、出来るものの、非常に難しいとの所感です。難しいということは、よりバランス感覚が磨かれるということで、インナーマッスルの強化には相当いい練習になるのではないかと思っています。

 また、最大負荷で練習をするメリットとしては、時間の効率化も挙げられます。従来の3本ローラーであれば、2時間ぐらい平気で乗れていたのが、クイックモーションの最大負荷では1時間半ぐらいで、休憩、補給しないともうきついという感じです。(もっとも、3本ローラー上でLSDトレーニングをしてもあまり、意味がないという声も聞こえてきそうですが、初心者のうちは2時間ローラーを回すのも立派なトレーニングになると思います。)

 サイコンの数値を見ると、いつもより速度は遅いのに、しんどいという状態。数値を見て、これではいかんと、なぜか頑張ってしまうので、その辺システマチックに、トレーニングしなければ、、、しっかりと時間とメニューを決めて臨むことにチャレンジしていきたいと思います。この辺りは、やはり、実走でのトレーニングの時の感覚を持ち帰って、練習メニューを決める必要があります。

 閑話休題 

 3本ローラーは本来、効率的なペダリング、ケイデンスを上げるためだけの練習で、負荷装置等があると、変に力が入って、間違った効率の悪いペダリングが出来上がってしまう。という考え方もあります。パワートレーニングがしたければ、固定ローラーか、それに準ずるものを使用というのが、一般的な考え方です。

 一方で、固定ローラーは、フレームを固定してしまうので、転倒の心配はなくなるのですが、バランスをとるという自転車をコントロールする技術は一切上達しません。つまり、バイクコントロールの技術は3本ローラー上で実施する必要があるのです。また、バイクを物理的にロックするので、繰り返し使用によるフレームへのダメージも心配な所です。ただ、負荷はしっかりとかけられるので、ヒルクライムやクリテリウムの練習には欠かせないものでもあると思います。

 このあたりの、3本ローラーと固定ローラーのそれぞれの性格、鍛えるターゲットは何かを整理しておくことは、初心者の方には非常に大事と思います。そして、初心者の方の優先順位としては、パワーを鍛えるよりも、先にバイクコントロールとペダリングの効率化から練習した方が良いため、弱虫ペダルの箱根学園のトレーニングルームにも、3本ローラーが所狭しと並べられているのだと思います。(上半身裸でローラーを回す、泉田君が真っ先に浮かぶのは、私だけ?)

 話を戻します。クイックモーションで練習する場合。初心者の方は、まずは無理のない負荷1のモードでしっかりとペダリングの練習をすることをお勧めします。

 また、昨今の各メーカーの流れを見ていると、負荷装置付きの3本ローラーが、多数ラインナップされています。おまけに、ズイフトに対応していなければいけないといった、流れもありますので、サイクリストのニーズとしては非常に的を得た商品なのだと思います。実際、負荷を3段階で選べるメリットとして、以下のような点が挙げられると思います。

◆リカバリーのために、筋肉に負担をかけたくない時=負荷なしでくるくる有酸素運動

◆3本ローラーのベアリングを長持ちさせたい=最大負荷で、ローラーへの負担を軽く

◆インターバルトレーニングをしたい=最大負荷でパワートレーニング

◆平地と同じような感覚で走りたい=中間負荷で、感覚を近づける

◆低速域でのペダリング練習がしたい=最大負荷でインナーローよりで回す

◆高速域で走るイメージトレーニングがしたい=負荷なしで60km巡行

◆とにかく静かに乗りたい=最大負荷でローラーの回転数を落とす

 ぱっと思いつくだけでも、負荷装置のありなしは、サイクリストにとって非常に有益と思われます。エリートのクイックモーションの場合は、これに合わせて、より実走に近い感覚で乗れる、ローラー台が前後に動き、慣性を吸収してくれる、フローティング機構を備えています。また、別売りの以下の商品を使えば、スマートトレーナーとしても活用できます。


ELITE(エリート) MISURO B+(ミズロビー プラス) 316770001

 上のセンサーは、エリートの各種トレーナーに対応している模様。センサーだけ後付けで、スマートトレーナーにアップグレード出来るというのも、このローラーの良い所ですね。ズイフトをする際にも使えるようです。もちろん、デバイスに受信機をしっかりと設定する必要があります。

 最後に、3本ローラーの練習をするときに使っている、便利な商品をご紹介します。


 ↑ヘッドバンド、これは、シリコン製でアメリカのサイクリストが開発したもの。汗が目に入らないように、汗を左右に誘導してくれるだけの商品なのですが、本当によくできています。実際使わないと、かなりストレスを感じるほど。締め付け感がないのと、臭くならない、同じような商品は無数にありますが、耐久性も高い本商品をお勧めします。


 ↑トップチューブバッグ。3本ローラーの上で出来るだけ降りないためには、いつもと同じように補給をすることが大事。室内トレーニングの場合、男性は上半身裸でトレーニングする人も多いと思います。(大量に汗をかくので、ジャージを着ていると汗冷えしてしまうため)バックポケットが使えない分、トップチューブバッグに補給食を入れておけば、解決できます。ドイターのトップチューブバッグは、容量はそこまでありませんが、ペダリングの邪魔になりません。


 ↑キャメルバッグのポディウムアイス。新たにデザインが一新されて、スタイリッシュになっています。これは説明不要の保冷ボトル。しっかり保冷してくれるのに、めっちゃ柔らかいので、飲みやすく、ボトル補給が楽しくなります。

 こちらも同じく、ローラーの上で補給するためにボトルはしっかりとさしておきましょう。ローラー上で、補給が出来るようになれば、体幹がしっかりしてきた証でしょう。とにかく初心者のうちは、無理せず、少しづつ練習すれば、ある日実走と同じように補給できるようになります。

 ということで今回は、「負荷付き3本ローラーでのトレーニング!エリート「クイックモーション」完全解剖」という記事でした。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。


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